採血時の穿刺について

採血をする時は、ナースも患者さんにとっても緊張する時間だと思います。慣れているナースであれば、患者さんも緊張する暇もなく終わってしまいますが、新人ナースの場合にはその緊張が患者さんに伝わってしまうこともあるでしょう。時間がかかればかかるほど、患者さんにとっては不安になるものです。
ではナースが採血を行う際の穿刺についてご紹介しましょう。採血時の穿刺のポイントとしては、穿刺部位の5センチ程度の部分に駆血帯を装着することです。そして専用針を取り付け、患者さんに軽く手を握ってもらった状態で行うことが必要となります。患者さんによっては、力強く握ってしまう方やグーパーしてしまう方もいますが、軽く握ること、グーパーしないように伝えていきましょう。
またアルコールで消毒した後、乾燥を待ってから穿刺するようにしましょう。この時血管を固定しておくと良いですよ。学校では10度から20度の角度と習っている方も多いと思いますが、この角度を意識しすぎると失敗してしまうこともありますので、皮膚に平行になる様に針を進めていきましょう。慣れないうちはホルダーを固定しながら行っていくことで、安定した状態で採血することが出来るでしょう。この動作も慣れてくると、片手で支えながら行えるようになっていきますよ。
このようにナースが採血を行う際には、穿刺のポイントを抑えながら進めていくことで、スムーズに採血できるようになります。教科書などで復習を繰り返していると、ついつい書かれている角度などが気になってしまう方も多いと思いますが、これはあくまでも参考と考えて角度にばかり気を取られない様に気を付けましょうね。神経損傷の症状を意識していれば、角度はそれほど気にする必要がありませんからね。